東北の高校生の富士登山 
登ろう!日本一の富士山へ 

ごあいさつ

2011年の東日本大震災・原発事故から時が経ちましたが、被災地の復興はまだ道半ばです。そんななか、私たち山や自然を愛する大人にできることは何かと考え、被災した東北の高校生たちに、夏休みに日本一の富士山に登ってもらおうという計画を立てました。日本一の山から、次なる東北を支える「勇気」と「元気」をもらって前へ進んでいってほしいと心から願ってのことです。

本プロジェクトでは、これまでに東北の高校生786名(2025年4月現在)が富士登山に挑戦し、多くの高校生が日本一の頂に立つことができました。 参加した高校生たちからは、

「富士登山での経験や、富士登山で直接的にでも、間接的にでも出会った方々のことは一生忘れない思い出です。私もそういった人達のように、人を支えたり、元気にさせたりできる人になりたいです。」

「3000円という参加費と田部井さんの話から、このプロジェクトが真に善意によって行われていること、人が人を想う気持ちの連鎖が世の中に実在することを知れたのは、一番の収穫だったと思います。」

「富士山やそこから見える景色の雄大な自然を前に、人間という小さな存在の結びつきの貴重さを実感しました。今回の経験を通し、私たちは田部井淳子さんが望んでいた『未来の東北を支える力』を、確かに受け取れたと思います。(中略)将来は私たちが誰かを支え、次なる世代に支援の連鎖を繋げていきたいと思います。」

「自分たちの足で富士山に登っていくことで団結力が強くなっていき、気付けば一つのチームとなって頂上を目指していました。」

「貴重な3日間だった。高校時代にこの貴重な経験ができ、幸せに思う。今回の企画に参加し、得られた経験はかけがえにないものだ。登りきったことで自分に自信がついた。今後も様々なことに挑戦する。」

「富士登山を通じて、大人の子供に対する愛情のありがたみをより感じることができました。最近、親などに少し反抗気味だった自分が、富士登山を終え、自分たち高校生は多くの大人たちに支えてもらって生きていることを実感し、今まで感謝をそこまで表現していませんでしたが、小さなことでも感謝を忘れず、ありがとうのお礼をするようになりました。」

「この三日間で最高の仲間と出会うことができました。大人の方々も含め、違う場所からきた違う事をしている人々と共に活動し話をしたことで、私の世界が広がったような気がします。」

など、多くの感想が寄せられており、一歩一歩進めば自分の目的は達成できるのだということを体感してもらえたと思います。

このプロジェクトを立ち上げた登山家・田部井淳子は故人となりましたが、その遺志を継ぎ、今後もより多くの東北の高校生に、このような感動を味わっていただきたい、この体験が今後の東北の復興の力になると信じ、「東北の高校生の富士登山」を続行していきます。

お小遣いでも参加できるよう高校生の参加費は一人3,000円とし、ひとりでも多くの東北の高校生を日本一の山に招待したいと思っています。この趣意にご賛同いただけましたら、本プロジェクトにとってこのうえない力となります。どうぞご協力ください。
 
一般社団法人田部井淳子基金
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