去る10月20日、本プロジェクトの発起人であり、主催者の一人である、登山家・田部井淳子が、腹膜癌のため77歳で逝去しました。女性として世界で初めてエベレストを登頂したほか、世界七大陸最高峰など、国内外のあらゆる山の頂きに足跡を残した登山家の長い登山人生の最後の登山が、本年7月の本プロジェクトでの富士登山になりました。 故郷福島を含んだ東日本大震災の被災地への思いは強く、生前から「このプロジェクトで、未来ある東北の高校生を1000人、富士山に連れて行くこと」を目標に掲げ、最後までその意思を強くもって生きました。 事務局では、故人の意思を引き継ぎ、「東北の高校生の富士登山」の活動は継続していきます。ミーティングを開き、2017年7月下旬の開催に向けて準備を開始しました。 募集は新年度からになりますが、東日本大震災で被災された高校生のみなさんのご参加をお待ちしています。
2016年7月「東北の高校生の富士登山」での記念写真
東北の高校生の富士登山
事務局スタッフ一同
(株式会社山と溪谷社・日本山岳遺産基金、田部井進也)