
2018年報告書(抜粋)は下記よりご覧ください。
筑波大学と共同研究の中間報告や高校生たちが詠んだ俳句、会計報告などが含まれています。
応援の大人たちの声援に出迎えられ、富士山頂上へ到着する東北の高校生たち
富士山頂上にて
富士山の頂上にて。東北の高校生(右)、田部井進也(左)
≪ハフポストで取り組みを紹介していただきました≫
朝日新聞 『be』(2018年6月30日(土)付)で、東北の高校生の富士登山について取り上げていただきましたが、それに続き、『ハフポスト』にさらに詳しい記事が掲載されました。今まで『東北の高校生の富士登山』に参加した元・高校生たちが今どうしているか、当時の富士登山をどうとらえているか丹念に取材していただいたものが写真入りで掲載されています。
過去に参加した東北の高校生のその後がこうしてわかり、長期間続けるているこのプロジェクトの実りが少しずつ見えてきたようで、関係者一同、励まされております。ぜひご覧ください。
2018年7月13日現在、下記URLに記事がUPされています↓
https://www.huffingtonpost.jp/aport/mt-fuji_a_23479317/
続きを読む →2018年7月11日(水)13時~15時15分 都内のアルパインツアーサービスの会議室をお借りし、東北の高校生の富士登山当日に向けた関係者の大人のためのミーティングを行ないました。主催者を代表して一般社団法人田部井淳子基金代表の田部井進也より、大人の本気の力を結集して高校生たちを富士山に登らせましょうというあいさつがありました。また今年からは、文部科学省が後援してくださることになったこと、この富士登山が高校生たちに与える影響を客観的なデータとするため筑波大学と共同研究を行なうこともご説明させていただきました。続いて、参加する高校生たちの詳細、班分け、全体の流れの確認、注意点など、皆で共通認識を持つために話し合いました。
ミーティングの後は、行動食(山で食べる食事がわりのもの、おやつ)の袋詰め作業を皆で行ないました。
今年も協賛社の皆さまからたくさんのおやつ、パン、飲料、サプリ等をいただきました。富士登山ではこれを力に変えて、高校生も引率の大人も頑張ります!
最終準備も整いあとは再来週の当日を待つばかりです。
写真は、関係者ミーティングと行動食の袋詰め作業の様子
2018年6月23日(土)14時~福島県郡山市総合福祉センターにて、今夏、東北の富士登山に参加する予定の高校生たちに対しての事前説明会を行ないました。
参加予定の高校生90パーセントがこの説明会に参加、親御さん含め総勢約130名、関係者まで含めると140人になり、会場は満席になりました。
富士登山についてのあれこれをスライド上映を交えながら丁寧に説明してゆきました。文科系の部活に入っている高校生や、普段スポーツはやっていても登山は初めて、という高校生も多いので、服装や持ち物など、一つずつ実物を示しながら確認してゆきます。
主催者の代表として、プロジェクトリーダーの田部井進也からは、「みんな富士登山を前に、不安な気持ちもあるかもしれないけれど、ドキドキ、ワクワクしている気持ちもあると思う。一歩間違えば命にかかわることもある登山なので、安全第一に、大人も本気でサポートするので、皆さんも本気で登山にのぞんでほしい」という気合の入ったあいさつがありました。
また、東北の高校生の富士登山OBの鈴木千紘さんが、現在お住まいの山形から駆けつけてくださり、これから富士山をめざす後輩たちに直接語りかけてくださいました。鈴木さんは2014年に本プロジェクトで富士山に登頂しました。そのとき、田部井淳子さんから、一歩一歩あきらめずに歩いて行けば頂上に着けるということを教わったこと、今は山形で看護について学んでいて大変なこともあるけれど、富士登山で頑張ったことを思い出し、頑張れていること、このプロジェクトは多くの大人の協力によって成り立っているので、一つ一つのことに感謝することも忘れず、富士山頂めざして頑張ってほしいということなど、心のこもったメッセージをくださいました。
富士登山での経験がこんなふうに人生の次のステージでも活かされていることを直接聞くことができ、これには、このプロジェクトを続けてきた関係者一同も大いに励まされました。実体験をした先輩の言葉は、これから富士山をめざす高校生たちの心にもきっと届いたことだろうと思います。
質問コーナーでは、山小屋での過ごし方や持ち物などについての質問もたくさん出て、富士山をめざす高校生たちの真剣さが伝わってきました。
後半は、レンタルする雨具や登山靴のフィッティングを行ないました。当日合わない登山靴などでは大変苦労しますので、ここは大切な場面です。
サイズ合わせが終った高校生から解散となり、2時間半ほどの事前説明会は無事終了しました。
富士登山当日まであと1か月足らずです。参加予定の高校生の皆さん、今からでも登山に向けて階段の上り下りなど、トレーニングをしましょう!
これで、高校生、関係者ともに、富士登山当日に向けて走り出します!
(写真は、事前説明会の様子。プロジェクトリーダー田部井進也の話に耳を傾ける高校生たち)
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2018年6月5日で、高校生の募集を締め切りました。
今年は定員を大きく上回る参加希望があり、事務局で検討の結果、100人以上の東北の高校生(福島県、宮城県、岩手県)が富士山の頂上をめざすことになりました。
参加が決まった高校生の皆さん、スクワットや階段の上り下りをして、これから富士山当日に向けて、心と体の準備を整えましょう!
山小屋のキャパシティや登山の安全を考えて、今回残念ながら参加いただくことができなかった高校生の皆さん、来年も春になったら応募を開始するので、ぜひまた申し込んでください。
富士登山当日に向け、これからいよいよ、生徒さんも事務局も準備が本格化します!
登ってくる東北の高校生を富士山の頂上で出迎え、応援する大人のための応援登山が今年(2018年)もアルパインツアーサービスの主催で計画されています。⇒東北の高校生の富士登山2018 大人のための応援登山
続きを読む →当プロジェクトの発起人である、登山家・田部井淳子の最後の5年間をまとめたドキュメンタリーが、「田部井淳子 人生のしまいかた」として、12月16日(土)、NHKで放送されることになりました。 登山家として数々の偉業を成し遂げた田部井淳子が、がんで亡くなったの2016年10月。2011年の東日本大震災の後には、闘病中でありながら、東北の高校生に未来に進む勇気と自信を持ってほしいと、当プロジェクトを立ち上げ、大勢の企業・個人の協力を仰ぎ、毎夏、高校生に呼びかけて富士登山を行ってきました。 田部井自身、生涯最後の登山は、2016年の「東北の高校生の富士登山」でした。番組では初めての富士登山に悪戦苦闘する高校生を励まし続ける姿が映し出されます。 ぜひご覧になってください。
■「田部井淳子 人生のしまいかた」番組概要
放送局: NHK総合
放送日時: 2017年12月16日(土)17:10~17:59
語り: 市毛良枝
番組詳細URL: https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/9999/2409275/index.html
※本放送後に、NHKオンデマンドにて配信予定
https://www.nhk-ondemand.jp/
多くの人たちに山や自然の素晴らしさを伝えた登山家・田部井淳子のスピリットを継承し、一周忌にあたる2017年10日20日、一般社団法人田部井淳子基金を立ち上げました。
続きを読む →2017年の「東北の高校生の富士登山」は、7月25日(火)~27日(木)の日程で開催され(主催:株式会社山と溪谷社・日本山岳遺産基金、田部井進也、運行取扱:アルパインツアーサービス株式会社)、参加者64名全員が登頂を果たし、終了しました。
今回は計22校から64人(女子24人、男子40人/福島県62人、宮城県2人)の東北の高校生が参加し、富士山・富士宮ルートから、山頂を目指しました。
予想外の天気で登山時は概ね晴れ、歩きやすいコンディションの中、7班に分かれて山頂に向けて登り始め、午前9時には、順番に富士宮頂上に到着。早く到着した班から、日本最高所・剣ヶ峰も往復しました。体調が優れず班から遅れた生徒さんも11時には富士宮頂上に到着し、全員登頂となりました。
下山は、雲行きが怪しく、しだいに雨が強くなりましたが、登山経験豊富なガイド、ツアーリーダーの先導で、安全に下山することを最優先し、14時から15時の間には6合目の山小屋に帰着。最後の生徒さんも16時前には下山し、64人全員が無事登頂、下山を果たしました。
3日目は早朝に下山し、富士宮市内の富士山本宮浅間大社を訪問。その後、麓の温泉施設で入浴、昼食後、バスで移動し、集合場所(郡山・いわき)へ帰りました。
出発前、5合目での開会式後、全員で記念写真。やや緊張の面持ちの生徒のみなさん
山頂目指して、雲の上を歩く
富士宮頂上、浅間大社奥宮の新しい鳥居の前で(生徒の一部)
富士山下山前に生徒さん全員で
発起人である登山家・田部井淳子が亡くなった後、初めての富士登山になりましたが、全員無事登頂できましたことを、取り急ぎご報告させていただきます。
陰で日なたで、このプロジェクトをここまで支えて下さったすべてのみなさまに、改めて感謝申し上げます。
東北の高校生の富士登山 事務局
続きを読む →7月12日(水)、東京都西新橋にあるアルパインツアーサービスさんの会議室をお借りして、主催者、旅行会社、山岳ガイド、医療スタッフ、取材スタッフが一堂に会して、本年の「東北の高校生の富士登山」に関しての最終ミーティングを行いました。
このプロジェクトの発起人である登山家・田部井淳子さんが亡くなり、意志を引き継いで開催される最初の年になるため、絶対に成功させたいと、スタッフひとりひとりが気持ちを高める良い機会となりました。
またミーティング後は、協賛、提供いただいた、高校生のための行動食や貸出用のヘッドライトの準備も行われました。
いよいよ今年の「東北の高校生の富士登山」が目前に迫ってきました。
参加される高校生のみなさんは、体力向上と体調管理を十分に行いましょう。
続きを読む →「東北の高校生の富士登山」を応援いただいているみなさまへ
いつも当プロジェクトをご支援いただき、ありがとうございます。
2011年の東日本大震災の後、翌2012年に始まった当プロジェクトは、被災した高校生を1000人、富士登山を体験させたいと目標にしています。これまで415人が富士登山を経験し、その体験を新たな心の糧として、その後の高校生活、社会人生活を送ってくれています。
毎年高校生を富士登山に連れていくための資金は、ご協賛いただける企業・団体、また山を愛する多くの個人の方からの寄付でまかなっています。
今年は、この寄付の形に加え、災害復興支援のためのクラウドファンディング「スマートサプライ」の仕組みを活用し、さらなる支援をいただきたいと考えております。
本プロジェクトの趣旨にご賛同いただけましたら、「スマートサプライ」を使ってのご支援も賜りましたら、この上ない力となります。みなさまのご協力をお願いいたします。
2017年4月
東北の高校生の富士登山 事務局
「東北の高校生の富士登山」では、本日、2017年度の実施概要を発表し、参加者の応募受付を開始します。 本プロジェクトの発起人、登山家の田部井淳子は、昨年10月に逝去しましたが、事務局では、故人の遺志を引き継ぎ、 これからも「東北の高校生の富士登山」を継続していきます。 本年の日程は、7月25日(火)からの3日間になります。昨年同様、6合目の山小屋に2泊し、日本一の頂を目指します。詳しい内容については、当サイト「実施概要・応募要項」の欄をご覧ください。 実施概要の下段には配布中のご案内チラシ兼参加お申込書と同じPDFがあり、ダウンロードできますので、ご案内チラシでもご確認いただけます。
lp_oubo_tohoku_fujisan_2017
参加者全員での富士山登頂を目指します。みなさんのご参加をお待ちしています。
東北の高校生の富士登山 事務局
山と溪谷社・日本山岳遺産基金、田部井進也
去る10月20日、本プロジェクトの発起人であり、主催者の一人である、登山家・田部井淳子が、腹膜癌のため77歳で逝去しました。女性として世界で初めてエベレストを登頂したほか、世界七大陸最高峰など、国内外のあらゆる山の頂きに足跡を残した登山家の長い登山人生の最後の登山が、本年7月の本プロジェクトでの富士登山になりました。 故郷福島を含んだ東日本大震災の被災地への思いは強く、生前から「このプロジェクトで、未来ある東北の高校生を1000人、富士山に連れて行くこと」を目標に掲げ、最後までその意思を強くもって生きました。 事務局では、故人の意思を引き継ぎ、「東北の高校生の富士登山」の活動は継続していきます。ミーティングを開き、2017年7月下旬の開催に向けて準備を開始しました。 募集は新年度からになりますが、東日本大震災で被災された高校生のみなさんのご参加をお待ちしています。
2016年7月「東北の高校生の富士登山」での記念写真
東北の高校生の富士登山
事務局スタッフ一同
(株式会社山と溪谷社・日本山岳遺産基金、田部井進也)
7月26日(火)~28日(木)の日程で、2016年の「東北の高校生の富士登山」が開催され、無事終了しました。
今回は福島県26校、宮城県3校の計29校から高校生93人(女子43名、男子50名)が参加し、東北の高校生93名全員が、富士山の最高峰である剣ヶ峰3776mに登頂することができました。
登り下りは時折強く降る霧雨の中での歩きでしたが、頂上では青空となり、青空に雲海が広がる中を五合目まで下りました。
【7月26日(火)】
水ヶ塚での開会式の後、バスで五合目へ。この日は六合目の山小屋までの短い行程ですが、歩き方や呼吸法を学びながら、足慣らしを兼ねてゆっくりと進みました。
小屋に着いてから、高所順応のために、六合五勺付近まで往復。引き返す途中で、さらに上部の山小屋へと向う田部井隊一行とすれ違い、エールを交わし合いました。
【7月27日(水)】
ヘッドランプを点けて未明に出発。
慣れない暗さと、降り続く小雨に気持ちも萎えてしまいそうでしたが、各班でお互いを励ましあいながら、一歩一歩山頂へと向かいます。
七合目では、先に登っていた総隊長の田部井淳子が次々に来る高校生たちに声をかけて励ましました。
時おり青空がのぞく頂上が近づくと、「がんばろう東北」と大書された日の丸の旗がたなびいていました。埼玉から応援に駆けつけてくれた一般登山者の人でした。
さらに上の鳥居の辺りでは、応援ツアーに参加してくれた方々が、応援の手ぬぐいを掲げ、口々に声援と握手で出迎えてくれました。高所の苦しさも足の痛みも吹き飛んで、感激して涙ぐむ高校生も。
頂上での休憩と集合写真の撮影も終わろうというころ、黒川惠登山隊長から声がかかりました。「まもなく、遅れていた最終のグループの人たちも登って来ます。みんなで出迎えましょう」。山頂神社へと続く道の両側に連なる出迎えの人並み。「おめでとう」の拍手と歓声と涙。今回のハイライトでした。
下山途中から雨が降り出しました。疲れた体には辛い雨ですが、みんなが登頂できた喜びをかみしめて、滑らないように一歩一歩慎重に下りました。
帰り着いた六合目の小屋の前で、先に下りていた田部井が一人ひとりに声をかけて、出迎えました。
【7月28日(木)】
最終日の朝は一面の雲海。影富士も見えました。
昨日登った山頂をバックに全員で記念写真を撮ってから下山しました。
五合目でグループごとの反省会を行った後、バスで浅間大社を参拝。入浴と食事の後、帰途に着きました。
登山後、生徒から今回の富士登山についての一句を募ったところ、たくさんの作品を寄せられました。
下記はその一部です。
「富士山は 足を泣かせて 顔笑わせる」
「夏の富士 苦難乗り越え 見る景色 仲間と共に 頂に立つ」
「声高く 山頂めざす 仲間達」
「忘れない 山頂で見た あの景色」
「日本一 ここに登った自分も日本一」
「雨の中 東北魂 見せつけた」
「歩き出す 霧の真夜中 富士登山 はげます掛け声 夏の思い出」
「初富士山 心も体もたくましく」
「高い山 見あげて見れば 世界遺産」
「一歩ずつ 歩けば前に 進めます」
「山頂の つかれもふきとぶ 美しさ」
「富士の山 苦労の先に ある神秘」
「富士山の経験いかし 夢目指す」
「絶景に 呼吸忘れて 高山病」
また、この富士登山の模様は、朝日新聞、福島民友新聞、福島民報に掲載されました。また、下記の通りNHK BSプレミアムで「山の日」に放映されました。
番組名 NHK BSプレミアム にっぽん百名山スペシャル「今日は“山の日”日本一の峰々へ」。いくつか紹介されるVTRの一つで「東北の高校生の富士登山」が紹介されました。
放送日 2016年8月11日(木・祝)20時~21時29分
(再放送:2016年8月20日(土)13時30分~14時59分 予定)
今年もおかげさまでこのように東北の高校生の富士登山を無事終えることができました。
このプロジェクトを支えて下さったすべての皆様に改めて感謝申し上げます。
東北の高校生の富士登山 事務局
続きを読む →7月13日(水)、都内のアルパインツアーサービスさんの会議室にて、当日同行するスタッフを交えた最終ミーティングを行いました。 また、7月20日(水)、協賛各社から提供していただいた行動食を仕分けて、1人分のセットをつくる作業を行いました。 今年は2日間の山小屋泊となるため、行動食も少し多目に準備しています。高校生・スタッフを含め、約150人分の行動食バックづくりは、2時間ほどで完了しました。作業の様子と、行動食バックの中身を、一部ご紹介します。
協賛いただいた行動食を仕分ける田部井さんとスタッフ
行動食バックの中身です。このほか、班ごとにサプリメントも用意されています。
参加者のみなさんには、当日、富士登山出発前にお渡ししますので、楽しみにお待ちくださいね。
いよいよ、来週が富士登山の本番です。お天気を祈りつつ、万全の態勢で臨みましょう。
6月25日(土)、参加者の高校生と親御さんに対して、郡山にて事前説明会を行いました。富士登山に参加予定の高校生96名のうち、56名がこの説明会に出席。親御さん34名も同席され、合計90名になりました。 主催者を代表して田部井淳子からメッセージを伝えたあと、事務局スタッフ、旅行実施会社の「アルパイン・ツアー・サービス」のスタッフ、登山用具のレンタルを担当していただく「やまどうぐレンタル屋」のスタッフが、富士登山の概略・詳細を説明しました。
すでに申し込みを済ませているレンタルの登山用具については、実際に登山靴を履いてみてサイズ感を確認し、「やまどうぐレンタル屋」のスタッフにサイズ変更を申し出る高校生もいて、富士登山に向けての準備が進んでいる様子でした。
ひと月後の7月24日が本番ですが、参加の高校生のみなさんは、体調を整え、少しでも体力をつけ、富士登山に臨んでください。
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