月別アーカイブ: 2014年7月

「東北の高校生の富士登山」が新聞に紹介されました。

 本プロジェクトの富士登山の様子は、マスメディアの各社に取材をいただきましたが、新聞に紹介されたものを掲載します。

■朝日新聞(全国版) 7月24日(木)掲載

■福島民友新聞 7月24日(木)掲載

■福島民報 7月25日(金)

今年も全員が登頂! 第3回めの「東北の高校生の富士登山」が終了しました。

2014年7月22日(火)~24日(木)、東北の高校生の富士登山を実施し、無事終了しました。

23日(水)未明に静岡県・富士宮ルート六合目の山小屋(雲海荘、宝永山荘)を出発し、約7時間かけて頂上をめざし、参加した東北の高校生86名全員が富士山に登頂することができました。梅雨明け直後ということもあり3日間とも天気に恵まれ、登山中は暑くもなく寒くもない好条件でした。

みなさまの応援、本当にありがとうございました。

【7月22日(水)】
福島県郡山、いわきにそれぞれAM7:30に集合。参加した86名の高校生の内訳は、性別ベース:女子31名、男子55名、在住ベース:福島県在住83名、宮城県在住3名、学校ベース:32校でした。間借り校舎(サテライト校)などで学校生活を送る南相馬市や相馬市の生徒さん8人、いわき市や福島市の仮設住宅等に避難・移住した5人の生徒さんも参加しました。

集合場所から専用バスで、富士山麓まで移動。水ケ塚駐車場で86名の生徒さん達は8班に分かれ、登山の準備です。初めて登山する生徒さんたちにレンタルの登山装備を渡し、登山靴を合わせたり、おやつを渡したり、登山に必要のないものをバスに置いてゆく仕分けをしたりと、全員大わらわでした。

水ヶ塚公園で集合し記念写真(写真=渡辺幸雄)

開会式、集合写真を撮影したあとは、5合目に向かいました。今年は、NHK、日本テレビ、フジテレビ、福島テレビ、朝日新聞、福島民友新聞社など取材陣も25人と最多で、6合目の山小屋も貸し切りましたが、全員は泊まれず、ガイドの方達などの何人かは下の5合目に泊まることになりました。

【7月23日(水)】
いよいよ富士登山当日。朝1時半起床、2時すぎ出発です。なかなか寝つかれなかった生徒さんたちもいたようでした。幸いに、星空で、オレンジ色の三日月が強い味方です。
全8班のうち、1、2、3班が女子で、4~8班が男子で、追い越し禁止です。

一歩一歩あきらめずに山頂を目指す(写真=渡辺幸雄)


剣ヶ峰に到達し田部井さんとバンザイ(写真=渡辺幸雄)

郡山から2台、いわきから1台のバスに分乗してきた高校生達は、この富士登山で初めて会った者同士で、最初は話もあまり弾まず静かだったようですが、班ごとに富士山に登った後は、お互いにコミュニケーションがとれ、班の誰かがバテると励ましあい、バテた2班の女子に、男子の4班から、がんばれーのエールが送られたり、連帯感も生まれ 、写真など撮りあい、メールアドレスを交換している姿は、本当に微笑ましかったです。

頂上で各班ごとに記念写真を撮り、御殿場ルートの砂走りを下山しましたが、富士山は下山でバテるのです。 ヨレヨレになった生徒さんもいましたが、15時には皆で5合目に下山しました。そこからはバスで山中湖温泉「紅富士の湯」へ。入浴後は富士吉田市立青少年センター『赤い屋根』に行き、カツレツの夕食を食べ、宿泊です。

夜はミーティングと各班からの出し物などあり、皆、大笑い。ちょうど7月23日が誕生日の男子がいたので、皆で丸く円になり、ハッピーバースデーを歌ってお祝いもしました。

【7月24日(木)】
3日目、最終日です。富士吉田市立青少年センター『赤い屋根』に泊まった高校生達は、朝6時起床、6時半朝食、7時半出発で、樹海、コウモリ穴を見学し、北口本宮冨士浅間神社にお参りして、バスで帰るという計画に、「えー、早い」とか、「疲れたぁ~」と言っていましたが、やはり若い人の力はすごいですね。ちゃんと起き、予定を全てこなしました。

樹海では、富士山の噴火後、1300年近くたった自然の再生や、成り立ちについて、ガイドさんの話を熱心に聞いていました。タマゴ茸など、真っ赤になったキノコに驚き、キノコが森で果たす役割にもビックリしていました。また、コウモリ穴では、ヘルメットをかぶって、溶岩洞窟の中の寒さも体験しました。
そのあとは、駐車場で登山装備のレンタル用品を返却、自分の持ってきた洋服に着替えたり、スーツケースにお土産を入れたり、と高校生も大人達も忙しかったです。

最後は、北口本宮冨士浅間神社で、全員お祓いを受けました。宮司さんの話も聞いて、盛りだくさんのプログラムは13時に終了しました。

北口本宮冨士浅間神社で吉田口登山道の説明を受ける

バスの中で、お弁当を食べながら福島県に帰るので、スタッフ達とは、ここでお別れです。仲良くなった仲間とバスが違うので、涙ながらに、お別れしている姿もあり、スタッフ達との別れにも涙ぐむ生徒もあり、なかなか感動の場面でした。

下から見上げた富士山の高さに、あんなに高かかったんだと、改めて、頂上へ行けた喜びを話してくれた生徒さんもいて、本当に良かった、全員無事に帰れたことに、関係者一同、心底安心しました。

参加した高校生の皆さん、お疲れ様でした!

このプロジェクトにお力添えくださった全国の山や自然を愛する皆様、本当にありがとうございました。

総隊長・登山家 田部井淳子

 下記は、富士登山後に高校生たちが横断幕に寄せ書きをしてくれたひと言です。

「山頂に着くまではとても大変なことばかりだったが、山頂の景色はとても最高のものだった。夏休みの最高の思い出ができた。」
「頂きからの景色は今までにないぐらい綺麗なものでした」
「初めて日本一の富士山に登れてうれしかったし、つらかったけど、みんなの励ましと協力のおかげで頂上まで登れました!スタッフの皆さん、一緒に登った皆さん、ありがとう」
「頂上に行くのはめちゃくちゃ大変だったけど、たくさんの人に支えられて無事登ることができました。今年の夏の最高の思い出です」
「大変だったし疲れたけど頂上に行ったときに感じた達成感は何事にも変えがたいものでした。とても楽しかったです。」
「サイコーの夏をありがとう!!」
「あきらめなければ目標は達成できると今回の登山で学びました」
「何度もやめたいと思ったけど頂上まで登れてよかった」
「苦しかったけど頑張った分、山頂で絶景が見れてよかったです」
「共に登る仲間に出会えた。富士登頂よりも、そのことがうれしかった」
「みんなの支えがあって登ることができました。感謝しています。ありがとうございました」


寄せ書きが加わった横断幕
 

今回の富士登山の実施概要は下記をご参照ください。
http://sangakuisan.yamakei.co.jp/tohoku_fujisan/oubo.php
なお、この富士登山の模様は、朝日新聞(全国版)、福島民友新聞(1面)、福島民報に掲載されました。

第2回めのスタッフミーティングを行いました。行動食の仕分け作業も行い、準備完了です。

7月16日(水)、当プロジェクトの運営協力をいただいているアルパインツアーサービスの会議室にて、第2回めとなるスタッフミーティングを行いました。  いよいよ22日からに迫った富士登山について、参加人数の確認、班分け、当日の行程など、ガイドやツアーリーダーも集まっての最終確認が行われました。  また、ミーティング終了後は、各協賛社様からいただいた食べ物、サプリメント等の仕分け作業を行いました。参加者の行動食として、入山前に、ひとり一袋ずつ配布されます。


仕分け作業を行う田部井淳子さんとスタッフ


パッキングされた袋が並ぶ


協賛各社からいただいたひとり分の行動食の中身

郡山にて事前説明会を開催しました

 2017年6月24日(土)、参加者に対して、郡山にて事前説明会を行いました。

 富士登山に参加予定の高校生と親御さんら87人が出席。主催者を代表してプロジェクトリーダーの田部井進也からメッセージを伝えたあと、運行取扱会社のアルパインツアーサービスのスタッフが富士登山の概要を説明し、レンタルする登山靴や雨具のフィッテイングも行いました。

 今回は、2014年にこの富士登山に参加し、現在は福島県内で、看護学校に通っている鈴木さんも出席。当時の思い出や富士登山の先輩としてのアドバイス、これから頂上をめざす後輩たちへ向けて激励のメッセージを伝えてもらいました。


東北応援の夕べ「怖いもの知らずの女たち」コンサートが開催され、売上の一部が当プロジェクトに寄付されました。

7月2日(水)、東京・中野の「なかのZEROホール」において、東北応援の夕べと題し、「田部井淳子と怖いもの知らずの女たち」のコンサートが開催され、約500人の方が、歌声を楽しみました。

このコンサートのチケット販売代金、および、会場で呼びかけた募金は、会場費などの実費を除いて、日本ヒマラヤンアドベンチャートラスト(HAT-J)の東北応援プロジェクト、および、「東北の高校生の富士登山」のプロジェクトに寄付されるという趣旨で、結果として、144万7779円が「東北の高校生の富士登山」に寄付されました。みなさまのご寄付・ご協力に感謝いたします。

また、山と溪谷社では、増補文庫版の『怖いもの知らずの女たち』(吉永みち子著)などの書籍を会場で販売し、売上の一部、49,350円を、同プロジェクトに寄付しました。

いよいよ7月22日~24日に迫ったプロジェクトに、スタッフ一同、身が引き締まる思いです。